
なぜ私たち「意識」という存在が肉体をまとい、この現世を生きているのか?この疑問を解き明かすことが、今回のテーマです。あなたが現在取り組むべき本当の目的が明確になり、後悔のない人生を送るためのヒントを得られたら幸いです。
現世の価値観と意識の目的
多くの人は、現世の価値観に影響を受けた目的を掲げています。たとえば、**「お金持ちになりたい」「名誉を手に入れたい」**といった目標です。しかし、これらの目的は本来の「あなた」という意識がこの世で果たすべき使命とは関係のないものがほとんどです。
実際、意識が本来果たしたい目的に目覚めると、こうした欲望の多くは自然と実現することがあります。その理由は後述しますが、結論から言うと、目先の欲望ではなく**「意識が次元上昇すること」**に集中することが重要だからです。
意識の次元上昇とは?
「意識の次元上昇」という目的を達成するためには、**「ありのままの自分に回帰すること」**が必要です。これは単に自然体で生きるという意味だけでなく、自己の本質を理解し、それを体現していくことを指します。
意識が次元上昇することで、より高次の視点から人生を見つめる力を得ることができます。結果的に、現世での俗的な成功も後からついてくることが多いのです。
意識と自我の関係
意識は単なる傍観者ではありません。むしろ、意識があるからこそ、自我が存在します。意識は外部世界からの情報を五感を通じて受け取り、脳内で保存された記憶を参照しながら「現実」を認識します。この認識の仕組みを、認知科学者の苫米地英人氏は**「内部表現」**と呼んでいます。
内部表現のプロセスは以下の通りです:
- 外部から五感を通して情報が入ってくる。
- その情報が脳内の記憶を基に評価される。
- 結果として現実のイメージ(内部表現)が作り出される。
- 意識がその内部表現を現実と認識し、体験する。
意識のハードプロブレムとは?
科学では、意識がどのようにして脳から生まれるのかを完全には解明できていません。これを**「意識のハードプロブレム」**と呼びます。脳は五感の情報を電気信号に変換する機能を持つだけであり、そこからなぜ「生々しい質感や感覚」が生まれるのかは謎のままです。
さらに、脳死状態でも意識が存在していたと報告される臨死体験の例があります。たとえば、脳神経外科医であるエベン・アレグザンダー氏や、日本の木内鶴彦氏の体験が有名です。これらの事例から、意識が脳とは独立した存在である可能性が示唆されています。
理性的な生き方が意識の進化を促す理由
意識が存在するところに初めて理性が生まれます。理性的に生きるということは、感情や思考に流されるのではなく、客観的な判断に基づいた選択を行うことです。
たとえば、デイビッド・R・ホーキンズ博士の意識レベル図を参考にすると、理性的な生き方を選ぶことで、私たちは「喜び」「平和」「悟り」といった高次の意識レベルに到達できることがわかります。
理性的な生き方の基盤には、「許し」と「受容」が欠かせません。他者や自己を許し、受け入れることで、意識の次元上昇が加速します。
意識を進化させるための具体的なステップ
感情や思考にとらわれない
感情的な反応やエゴに支配されず、冷静に状況を見つめる力を養いましょう。
瞑想や内省を習慣化する
自己を見つめる時間を持つことで、本来の意識に回帰する助けとなります。
許しと受容の姿勢を持つ
他者を非難する代わりに理解し、受け入れることで、心の平和を得ることができます。
あなたという意識がこの世に生まれた目的、それは「次元上昇」です。理性的に生きることを選び、意識を進化させる道を歩むことで、人生の真の意味と幸福にたどり着けるでしょう。