NASA は、2023年03月15日、有人月面着陸プロジェクト「アルテミスIII」で採用する船外活動用宇宙服のプロトタイプを初披露しました。実は、40年ぶりに宇宙服の新型が開発されました。
NASA が公開した宇宙服は、次期月探査計画で使用する次世代宇宙服の試作品です。
2025年の月面着陸ミッション「Artemis III」で月面に降り立つときには、象徴的な白い宇宙服の最新版を着用する予定との事です。
目次
有人月面着陸プロジェクト「アルテミスIII」とは?
Artemis 3 (正式にはArtemis III ) は、 Artemis プログラムの最初の有人月面着陸ミッションおよびスターシップ HLS着陸船の最初の有人飛行として計画されています。 2025 年 12 月に打ち上げが予定されているアルテミス 3 は、 1972 年 12 月のアポロ17号以来、2 番目の有人アルテミス ミッションであり、最初の有人月面着陸となる予定です
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アルテミス III 計画では、月の南極地域にクルーを着陸させる予定です。2 人の宇宙飛行士が月面に約 1 週間滞在する予定です。このミッションは、女性と非白人を初めて月面に送り込むことを目的としています。最大 4 人の宇宙飛行士がOrion MPCVに乗って地球を離れますが、人間着陸システムによる地上ミッションは(HLS) は 2 名の乗組員で構成され、6.5 日間水面に滞在します。残りの宇宙飛行士はオリオンに残ります。2 人の宇宙飛行士は、月面で最大 4 回の船外活動を行い、水の氷のサンプリングなど、さまざまな科学的観測を行います。
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宇宙服がロストテクノロジー化し40年ぶりの新型開発になった訳
宇宙服を新しく生産できなかったのには訳があります。
宇宙服は気密性を高めるために多層の生地を複雑に重ねて作られています。私たちが普段来ているような衣服とは違い、機械で縫う事が出来ず、すべて手縫いで作られています。
この縫製技術が継承されていなかったため、新しい宇宙服を生産することができず、
40年以上も同じ宇宙服を使い続けていました。
TBSのテレビドラマ「下町ロケット」をご覧になりましたか?
日曜劇場での池井戸潤原作作品は、『半沢直樹』(2013年)『ルーズヴェルト・ゲーム』(2014年)に次いで3作目で、前2作と共通したスタッフで制作された。また、後半のストーリーは10月3日から朝日新聞で連載された続編『下町ロケット2 ガウディ計画』と同時進行となり、第6話からは「ガウディ編」として第5話までの「ロケット編」から3年後を描き、ドラマのタイトルバックに「ガウディ計画」の副題が追加された。2018年版も正式タイトルは「下町ロケット」で、1話から5話には「ゴースト」、6話からは「ヤタガラス」の副題がついている。2018年版第1話は第73回文化庁芸術祭参加作品として放送された。
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宇宙開発を支える企業、大企業から下町の中小企業などの部品開発を行う各社の努力によってロケットは飛んでいます。下町ロケットというドラマは、中小企業が部品開発を行う努力を描いた作品です。
新型宇宙服は、NASA、Axiomとの共同設計
米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士は、2025年の月面着陸ミッション「Artemis III」で月面に降り立つとき、象徴的な白い宇宙服の最新版を着用する予定だ。NASAはAxiom Spaceと提携して、保護機能を強化し、可動域を広げ、革新的な性能を備えた次世代宇宙服「Axiom Extravehicular Mobility Unit(AxEMU)」を設計した。
そのプロトタイプが米国時間3月15日、Moon 2 Mars Festivalで披露された。
Axiomはプレスリリースで、NASAと協力してこの宇宙服をアップグレードしたこと、また、宇宙対応の一連のトレーニングスーツを2023年晩夏に提供する計画であることを明らかにした。
この宇宙服は、「宇宙探査のための高度な機能とともに、月面やその周辺でのアクセス、生活、作業に必要なNASAの商業的に開発されたヒューマンシステムを、宇宙飛行士に提供する」という。
公開された黒色の宇宙服は、最終的な製品ではなく、独自の構造を隠すためのカバー層が展示のために使われている。Axiomによると、月面着陸用の宇宙服は、熱を反射して過酷な温度から着用者を守るために白色でなければならないという。
安全性と技術的機能の強化に加えて、AxEMUは米国人の男性と女性の「少なくとも」90%にフィットすると、NASAは発表の中で述べた。
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宇宙服は、熱を反射することで高温から宇宙飛行士を守るため、白である必要がある。
宇宙服をデザインしたのは、NASAが2022年9月に採用を発表した米Axiom Space。
「Exploration Extravehicular Mobility Unit」(xEMU)と名付けられたこの宇宙服は、新技術で柔軟性を高め、月面の極度な高温から宇宙飛行士を保護するという。従来の宇宙服よりも特に下半身の柔軟性を上げたため、しゃがんだり月面から物を拾ったりしやすくなるとしている。
宇宙服は、熱を反射することで高温から宇宙飛行士を守るため、白である必要がある。
披露されたxEMUは白くないが、これは「スーツ独自のデザインを隠すための展示用カバー」とAxiomは説明した。
デザインは、Apple TV+のSFコンテンツ「For All Mankind」の衣装デザインを手掛けたエスター・マーキス氏。
NASAは2025年に月の南極付近に有人宇宙船を着陸させる計画だ。初の女性、初の有色人種を含む宇宙飛行士を月面に着陸させ、長期的な月探査と科学的発見を推進する。月面に人が降り立つのは約50年ぶりになる見込みだ。
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